満月の夜に、出会いはあった
どうも、chilidogです。こってり、最高。
ある日の夜のこと。
夕食を食べるために2週間前に冷凍したお米を電子レンジで温めてみました。
しかし、やはり匂いがきつく、本能的に
「このライスは食べることができない」
と悟り、近くのコンビニエンスストアにサトウのごはんを買いに行きました。
その帰り道、ふと顔を上げると、
1人のおばちゃんが目の前にいました。
なにやらタブレット端末を手に写真を撮っているではありませんか。
ぼくは相手がおばちゃんということもあり、完全に油断していて、普通に通り過ぎようと思ったのですが、突然話しかけられました。
「ねえちょっといい?」
「はい、何ですか」
久しぶりに人に話しかけられたぼくは、相手がおばちゃんだろうがなんだろうが嬉しくなっていました。
「あそこに満月が出てるんだけど、このタブレットじゃうまく撮れなくてね」
「なるほど」
「どうやってカメラをズームアップすればいいのかしら」
と、カメラアプリをすでに立ち上げていて、満月を拡大して写真を撮りたいようでした。
僕はなんだか久しぶりに人の役に立っているような気がして誇らしげに
「こうやったら拡大できますよ」
と、いわゆるピンチアウトというタブレットの操作を教えてやりました。
2本指をタブレットにおいて、指を外側に広げる動作ですね。
「あーすごい」
「良かったですね」
満月を拡大して写真を撮ることができていたので、これで終わりかと思って踵を返すと、おばちゃんがもう一声。
「無事にとれたのかしら。どうやって確認するの、写真」
と撮った写真を確認の方法をがわからないというではありませんか。
「ほら、ここですよ。この右下にあるところ触ると・・・ほら確認できますね」
と写真の確認方法まで教えてあげました。
「ありがとう!本当にわざわざ教えてくれてありがとう!助かりました!!」
と、ものすごく感謝の意を示され、僕はなんだか舞い上がってしまいました。
久しぶりに人の役に立ち、社会貢献しているような気がしたのです。
このおばちゃんとは言葉を2回かわしただけの中でしたが、このやりとりを通して親近感のようなものがわいてきて
「このタイミングで夕食に誘われたらついていってもおかしくないな・・・」
という心境になっていました。
なぜ、おばちゃんはぼくの心をつかんだのか?
このおばちゃんの手法はナンパ業界でいう間接法と呼ばれているものです。
相手に興味があることを隠して、別件で声をかける。
そして、親近感が増したところでデート、または連絡先交換を切り出す、という手法です。
「タブレットで満月の撮り方が分からないから教えてほしい」
と助けを求めることで、声をかけるきっかけを作り出し、その過程で数回言葉をかわして、相手との間に親近感を作り出す。
インストラクションを経て、いつの間にか見知らぬ2人ではなく、知り合いであるかのような空気感になっていました。
ぼく自身、間接法で心を開かれてしまったので、
話かけるきっかけ
というものはすごく大事なんだなと思いました。
しかし、この間接ナンパはどこかで「本当は声をかけたかったんだ」という意図を伝えなければなりません。
それでは人の善意が無駄にされて、ちょっと怒ってしまうかもしれませんね。
ぼくもおばちゃんに
「じつはあんたに声かけたかっただけなのよ」
と言われたら激怒していたかもしれません。
そのため、この間接ナンパ法を使う場合には、
本当に自分がわからないことを誰かにきく
ということをすべきで、きかれた方も人を助ける喜びを感じますので、どんどん人に聞いていけばいいと思います。
もし、分からないことがあって困っている状況ならば、
進んで話しかけようと思いました(美女に)。
アディオス!
chilidog
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